「ガタガタの歯並びを治したい」
「矯正って今からでも遅くない?」
同じ思いを抱えている方は、本当にたくさんいらっしゃいます。20代、30代になって、きれいな歯並びに憧れる方が増えているのは、私も日々の診療で実感しています。
私は、埼玉県で裏側矯正を専門とする矯正歯科医院の院長として、叢生(そうせい)に悩む患者さんと向き合い、軽度~重度まで多くの治療に携わってきました。
この記事では叢生の矯正治療について知っておくべき情報を詳しくお伝えします。20代や30代でも間に合うのか、どんな治療法があるのかなど、現場の声を交えながら解説します。
あなたが理想の歯並びを手に入れるために必要な知識を、この機会にぜひ身につけて下さいね。
▼お急ぎの方は動画に概要をまとめましたのでご覧ください▼
も く じ
Toggle叢生の矯正は20代や30代でも間に合う?

結論からお伝えすると、20代や30代からでも叢生の矯正は十分に間に合います。矯正治療は子どもの頃にするものと考えている方も多いですが、実際には成人してからでも全く珍しくありません。
むしろ、自分の意思でしっかり治療に取り組める年齢だからこそ、良い結果につながりやすい面もあります。年齢を理由に諦める必要はありませんので、安心してください。
成人してからでも歯は動かせる仕組み
「大人になったら歯は動かないのでは?」と心配される方もいますが、それは誤解です。歯は成人後も矯正力によって動かすことができます。
簡単に仕組みをお話しすると、歯と顎の骨(歯槽骨)の間に「歯根膜」という薄く弾力のある膜があり、矯正装置で歯に力を加えると、圧迫された側の歯根膜は骨を溶かす細胞を作り出し、引っ張られた側では骨を作る細胞が現れます。
この歯根膜が一定の厚さを保とうとする働きによって骨の吸収と再生が繰り返され、少しずつ歯が移動していくのです。
10代と比べると骨の代謝スピードはやや緩やかになる傾向ですが、20代や30代でも十分に歯を動かせる状態です。
年齢によって治療期間は変わるのか
「今の年齢から始めたら何年かかるの?」と不安に思う方もいるでしょう。ただし、治療期間を左右するのは年齢だけではありません。実際には、次の要素のほうがはるかに重要です。
【叢生の重症度】
歯並びのガタガタがどれだけひどいかによって、治療期間は大きく変わります。一般的に、軽度や中等度の叢生なら1年半~2年半程度で終わることもありますが、重度の場合は3年程度かかるケースも珍しくありません。
【選択する矯正法】
ワイヤー矯正、マウスピース矯正など、どの方法を選ぶかで治療期間は変わることがあります。症例に適した矯正法の選択が重要です。
【歯科医師の技術力】
経験豊富な矯正歯科医とそうでない医師では、治療計画の精度や調整のスピードに差が出ます。同じ症例でも、担当医によって半年〜1年の差が生まれることもあります。
【患者さんの協力度】
無意識の悪癖を改善する、日常の口腔ケアを徹底する、定期通院を欠かさないなど、指示をしっかり守れるかどうかで治療期間に大きく影響が出ます。協力度が低いと、予定より1年以上延びることもあります。
私の経験では、20代の方でも30代の方でも、適切な治療計画を立てて患者さんが積極的に取り組めば、治療期間にそれほど差は出ない印象です。
20代や30代で矯正する方が増えている
実際のところ、大人になってから矯正治療を始める方が増えています。
- 就職活動や転職で人前に出る機会が増えたり
- 社会人として第一印象を良くしたいと考えたり
- 恋愛や婚活で外見に自信を持ちたいと思ったり
- マスク生活が終わり口元を見せる機会が戻ってきたり
- 収入が安定して自己投資に目を向ける余裕ができたり
- 子どもの矯正治療を通して自分も始めようと思ったり
- 営業や接客業に就いて印象を重視するようになったり
など、きっかけは様々です。
また、自分で費用を準備できる年齢だからこそ、親の意向でなく本当に納得できる治療法を選べるという側面もあるでしょう。
そもそも叢生とは?軽度〜重度の見分け方

叢生(そうせい)とは、歯がきれいに並びきらずガタガタに重なり合い、ねじれている状態を指します。専門的には「乱杭歯(らんぐいば)」とも呼ばれ、八重歯も叢生の一種です。
叢生になる主な原因は、顎の大きさに対して歯が大きすぎたり、歯の本数に対して顎のスペースが足りないためです。
歯は生えようとする力が強いため、スペースが足りなくても無理やり顔を出そうとします。その結果、前後にずれたり、斜めに傾いたり、重なり合ってしまうのです。
軽度・中等度・重度ではどう違う?
歯のズレやガタつきの大きさによって、叢生の程度を軽度・中等度・重度に分類してみました。以下は一般的な目安です。
叢生の程度 | 見た目の特徴 |
---|---|
軽度 | 数本の歯が軽く重なり合っている、または前歯がわずかにガタついている |
中等度 | 複数の歯が明らかに重なり合い、歯列のデコボコが目立つ |
重度 | 歯列全体が大きくガタガタで、歯が前後に重なり、噛み合わせにも影響が出ている |
軽度なら一目ではわかりにくいですが、中等度になると口元を見るたびに気になる方が多い印象です。重度の場合は、見た目だけでなく歯磨きもしにくく、虫歯や歯周病のリスクも高いでしょう。
自分がどの程度なのか気になる方は、鏡の前で口を「イー」と開けて、歯のズレがどれくらいあるか確認してみて下さい。ただし、実際の程度は、歯科医師が個別の状態を詳しく診察・検査した上で決定されます。
当院では良い治療結果につなげるため、現在の歯並びの状態を正確に把握することを徹底しています。
叢生を放置するとどうなるのか
「見た目が気になるけど、健康には問題ないだろう」と思って叢生を放置する方もいますが、実は見た目以外にも複数のリスクがあります。以下にその一部を紹介します。
【虫歯・歯周病のリスクが高まる】
歯が重なり合っていると歯ブラシが届きにくく、どんなに丁寧に磨いても汚れが残りやすくなります。その結果、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
特に歯と歯の間、内側に引っ込んだ歯の周辺の部分は磨き残しが生じやすい部分です。
【他の歯や顎の関節に負担がかかる】
噛み合わせがずれていると、一部の歯に過剰な負担がかかることがあります。長年の積み重ねで歯がすり減ったり、割れたりするケースも珍しくありません。また、不適切な噛み合わせが顎の関節に負担をかけることで、顎関節症の発症リスクを高める場合もあります。
また、私が診てきた患者さんの中には、「頭痛や肩こりがひどくて原因を探していたら、噛み合わせの問題が関係していた」というケースもありました。口の中の問題が、体の他の部分にも影響を及ぼすこともあるのです。
さらに、若い頃は軽度だった叢生が、30代、40代と年齢を重ねるうちに中等度、重度へと進行する場合があります。「いつか治そう」と先延ばしにするほど、治療の難易度が上がり、期間も長くなるおそれがあります。
あなたが今「気になる」と感じているなら、それが治療を始めるタイミングかもしれません。
叢生の治療法比較!裏側・表側・マウスピース矯正

叢生を治療する方法は、大きく分けて3つあります。歯の裏側に装置をつける「裏側矯正」、表側につける「表側矯正」、そして取り外しができる「マウスピース矯正」です。
それぞれに特徴があり、矯正費用や治療期間、見た目への影響も異なります。
3つの矯正法の特徴を一覧で比較する
まずは、3つの矯正法を表で比較してみましょう。横並びで見るとそれぞれの違いがよくわかります。
項目 | 裏側矯正 | 表側矯正 | マウスピース矯正 |
---|---|---|---|
費用 | 100万~150万円 | 60万~130万円 | 80万~120万円 |
期間 | 1年半~3年 | 1年半~3年 | 1年半~3年 |
通院頻度 | 1~2カ月に1回 | 1~2カ月に1回 | 2~3カ月に1回 |
適応症例 | ◎ 軽度~重度 | ◎ 軽度~重度 | △ 軽度~中等度 |
見た目 | ◎ ほぼ見えない | △ とても目立つ | ○ 目立ちにくい |
違和感 | △ 初期はあり | △ 初期はあり | △ 初期はあり |
装着管理 | ○ 不要 | ○ 不要 | △ 必要 ※20~22時間 |
※一般的な目安のため、歯科医院により異なります。
表側矯正は効果的だが見た目が気になる
表側矯正は、歴史が長く、実績も豊富な治療法の1つです。歯の表面にブラケットという小さな装置を貼り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かしていきます。
費用が他の方法より抑えられるのがメリットで、幅広い症例に対応しており、重度の叢生でもしっかり治療できます。
ただし、金属のブラケットやワイヤーが外から丸見えになるのがデメリットです。口を開けるたびに装置が目立ち、人前で話したり笑ったりするときに気になってしまいます。
表側矯正の方にお話を伺うと、「写真を見返したとき、装置が目立っていて残念に感じます」という声もありました。大切なイベントを控えている方、接客業や営業職など人前に出る機会が多い方にとっては、心理的な負担が大きいかもしれません。
最近は白いブラケットや透明なブラケットもありますが、それでもワイヤーは金属なので、目立ちにくくするには限界があります。
マウスピース矯正は自己管理が重要になる
「マウスピース矯正なら目立たないし、着脱もできて便利そう」と考える方は多いでしょう。確かに食事や歯磨きのときは取り外せるメリットはあります。
ただし、マウスピース矯正の適応症例には限界があることを知っておいて下さい。
マウスピースは歯全体を覆う構造のため、歯を垂直方向に大きく動かしたり、歯根を含めて角度を大きく変えたりする動きが非常に苦手です。特に、重度の叢生の場合、期待する結果が得られにくいことがあります。
その結果、治療期間が長引いたり、途中でワイヤー矯正に切り替えるケースも少なくありません。
また、マウスピース矯正では、1日20~22時間の装着が必要とされていますが、つい取り外すシーンが多い場合、装着時間が短くなってしまう方も多いです。
装着をサボれば、当然ながら歯は動きません。自己管理が得意な方でないと、計画通りに治療が進まないリスクがあります。
ネット上には「マウスピース矯正で簡単に治る」といった情報も溢れていますが、安易な広告などに惑わされず、信頼できる矯正歯科医から正しい診断を受けることが大切です。
裏側矯正なら治療中も自然な表情でいられる
裏側矯正は、装置を歯の裏側につけるため、外からほとんど見えません。
仕事でお客様と接する機会が多い方、SNSで日常的に投稿したい方などにとって、矯正に気づかれにくいのは安心です。口元を手で隠す必要もなく、治療中も自然な表情で過ごしやすくなります。
もちろん、裏側矯正は重度の叢生にもしっかり適用可能です。ワイヤー矯正で1本1本の歯を精密にコントロールしながら動かしていくため、複雑な症例でも改善を目指せる安心感があります。
費用は他の方法より高くなる傾向ですが、治療中の見た目への配慮と矯正効果を両立できる点は、大きな価値があるといえるでしょう。
治療法を選ぶ際は目先の費用だけでなく、
- 治療期間中の生活にどう影響を与えるか
- 最終的にどんな歯並びを手に入れたいか
これらイメージしながら決めることをおすすめします。
裏側矯正は本当にバレないのか、どんな人におすすめなのか詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
叢生の矯正治療でよくある失敗パターン3つ

叢生の矯正治療は将来に向けた投資です。だからこそ、医院選びや治療法の選択は特に大事といえます。
ここでは、よくある失敗パターンを3つ紹介します。同じ失敗を繰り返さないためにも、ぜひチェックしてみて下さい。
矯正費用の安さで医院を選んでしまう
「矯正治療は高いから、少しでも安いところで…」という気持ちはわかります。確かに矯正費用は決して安くありませんし、できるだけ費用を抑えたいと思うのは自然なことです。
矯正は一般の歯科医でも行えますが、費用の安さで医院を選ぶのは避けた方がいいでしょう。
治療には専門性の高い知識と技術が必要です。そのため、矯正歯科の専門研修を修了した歯科医師かどうかが重要になります。
たとえば、日本矯正歯科学会の認定医は、学会指定研修施設における基本研修と臨床研修からなる5年以上の研修を修了し、診療活動および学術活動の実績を積み、症例審査に合格した歯科医師に与えられる資格です。もちろん私も認定医の1人です。
このような専門的な研修を受けた歯科医師とそうでない歯科医師、どちらに任せるかで、治療の質は変わってくるのです。
私自身、25年以上にわたって数多くの症例を診てきましたが、経験が十分でない場合のトラブル事例を見てきました。たとえば、歯の移動量が適切でなく噛み合わせに問題が生じたり、顔のバランスが崩れてしまったり…。
また、費用が安い医院は、診療時間を短く設定している場合があります。一人ひとりの患者さんにかける時間が少なければ、当然ながら細やかな調整はできません。
目先の費用だけで選ぶのではなく、「このドクターに任せて本当に大丈夫か?」を総合的にしっかり見極めることが大切です。
根本原因が曖昧なまま治療を進めてしまう
叢生になるのには必ず原因があります。単に「歯が大きい」「顎が小さい」という骨格的な問題だけでなく、日常生活の中に隠れた原因があるケースが多いのです。
よくある癖 | 歯並びへの影響 |
---|---|
舌で歯を押す | 歯が外側に押し出される |
口呼吸 | 舌の位置が下がり歯並び全体が乱れる |
頬杖をつく | 顎に圧力がかかり歯列の形が歪む |
爪噛み | 前歯が前方に押し出される |
唇を噛む・吸う | 噛み合わせが悪化する |
治療を成功に導くうえで、根本的な原因の把握は必要不可欠です。原因が明確でないままスタートすると、様々な問題が生じるリスクがあるからです。
具体的には、思うような効果が現れない、当初の予定より治療が長引く、せっかく整えた歯並びが後戻りするといった問題です。
重症度に合わない矯正法を選んでしまう
「ネットで人気だから」といった理由だけで治療法を選ぶのも、よくある失敗パターンです。自分の叢生の重症度に合わない方法を選んでしまうと、期待した結果が得られにくいです。
私の経験では、治療法の選択ミスの多くは次のような理由で起こります。
- 広告やSNSの情報だけで判断してしまう
- 矯正費用や見た目だけを優先してしまう
- 診査が不十分で重症度を正しく把握できていない
治療法を選ぶ際は、実績豊富かつ信頼できる矯正歯科医による詳細な診査を受け、叢生の重症度を正確に把握することが大切です。
以上、失敗パターンを知っておけば、同じ轍を踏まずに済みます。医院選びや治療法の選択は慎重に進めていきましょう。
そのほかにどのような人が失敗しやすいのか、そして失敗を避けるためにはどうすれば良いのか、この機会に知っておきたい方は下記の記事が参考になります。
当院セレーノ矯正歯科の叢生治療へのこだわり

当院セレーノ矯正歯科は、さいたま市大宮にある「裏側矯正専門医院」です。
叢生はもちろん、25年以上にわたって様々な症例に向き合ってきた私は、治療の質にとことんこだわり続けてきました。
ここからは、当院が大切にしている3つのこだわりをお伝えします。
院長自らが一貫して装置調整を行う
当院の最大の特徴は、院長の私が初診から治療終了まで、すべての装置調整を一貫して行うことです。これは、治療の質を最優先に考えた結果、たどり着いた体制です。
多くの矯正歯科では、複数のドクターが曜日ごとに担当を分けていたり、処置の一部を歯科衛生士が行ったりしています。しかし、これではリスクがあると考えています。
以下は、一貫担当のメリットと複数担当のデメリットをまとめたものです。
一貫担当のメリット | 複数担当のデメリット |
---|---|
治療方針が一貫する | 治療方針がブレやすい |
微妙な変化を見逃さない | 情報の伝達ミスが起こる |
患者さんの癖を把握できる | 細かな個別対応が難しい |
臨機応変な調整ができる | 判断が分かれることがある |
叢生の治療では、装置の微調整やタイミングの見極めが仕上がりに影響を与えます。ほんの数ミリのワイヤーの角度、ほんの少しの力加減の違いで、歯の動き方は変わってくるのです。
これを毎回同じドクターが診ることで、患者さん一人ひとりの状態に合わせた精密なコントロールが可能になります。
また、患者さんの無意識の癖をどれだけ改善できているかを毎回チェックし、必要に応じてさらなる指導を行うことも重要です。
舌の動きや口の周りの筋肉の変化は、よほど注意深く観察しないと見逃してしまいます。長年の経験がある院長の私が一貫して見るからこそ、わずかな変化も見逃さず、適切なアドバイスを行えると考えています。
正直なところ、一人ですべての患者さんを診るのは簡単ではありません。しかし、妥協せずに治療の質を追求することが、患者さんに本当に満足していただける結果につながると信じています。
なぜ叢生になったのかを徹底分析する
叢生の治療を成功させるには、ただ歯を動かすだけでは不十分です。すでに解説した通り、「なぜ叢生になったのか」を徹底的に分析し、その原因にアプローチすることが欠かせません。
当院では、時間をかけて詳しい問診と検査を行います。顎の骨の形や大きさ、歯の大きさといった骨格的な要因はもちろん、日常生活の中に潜む原因も見逃しません。
たとえば、舌で前歯を押す癖がある方は、せっかく歯を整えても、舌の力で再び歯が動いてしまい、後戻りが生じやすくなります。口呼吸が習慣になっている方は、舌の位置が下がって歯列が狭くなり、叢生が再発する可能性もあるのです。
私は25年以上の経験の中で、こうした癖が治療結果を左右する場面を何度も見てきました。だからこそ、根本原因の分析に手を抜くことはしません。
そして、見つかった原因に対しては、具体的な改善方法を丁寧に説明します。舌のトレーニング方法、正しい呼吸の仕方、噛み方の意識など、患者さん自身ができる取り組みを一緒に考えていきます。
矯正治療の成功は「歯科医師の技術」だけでなく「患者さんの協力度」にも大きく左右されます。根本原因を理解し、改善に取り組んでいただくことで、より安定した結果を目指せるのです。
裏側矯正を専門にしている背景とは?
当院が裏側矯正を専門にするのには理由があります。その大きな1つは、歯並びに悩む20代30代の方にとって、「治療中も笑顔でいられること」が大切だと考えているからです。
矯正治療は、一般的に1年半から3年という長い期間を要します。その間ずっと、装置が気になって口元を手で隠したり、人前で笑えなかったりするのは、大きなストレスです。
裏側矯正なら、装置が歯の裏側にあるため、見た目への配慮はもちろん、治療していること自体にも気づかれにくいです。声を出して笑っても、プレゼンで話しても、写真を撮っても、装置が見えにくい特徴があります。
治療中も自然な笑顔で過ごせるのは、矯正完了までの生活において大きな価値があると考えています。
また、裏側矯正には見た目以外にも、次のようなメリットがあります。
メリット | 理由 |
---|---|
舌の癖を直しやすい | 装置と舌が接することで意識しやすいため |
歯の表面を傷つけない | 装置を歯の裏側に取り付けるため |
唇や頬を傷つけにくい | 唇の内側や頬の粘膜に装置が当たらないため |
虫歯や歯周病になりにくい | 歯の裏側は唾液が循環しやすく自浄作用が働きやすいため |
「裏側矯正は高いから…」と躊躇される方もいますが、治療期間中のストレスを軽減できること、そして自然で美しい仕上がりを目指せることを考えれば、その費用対効果は大きいと私は考えます。
あなたの笑顔を守りながら、理想の歯並びを手に入れる。それが当院の目指す矯正治療です。
当院での裏側矯正がどのような流れで進むのか詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
裏側矯正による叢生治療の症例紹介はこちら

叢生の矯正治療を検討される際、最も気になるのは「実際にどれくらい変わるのか」ではないでしょうか。
言葉だけの説明では伝わりにくい変化も、実際の症例を見てもらうことでご理解いただけます。ぜひ参考にして下さい。
治療前

この症例は、歯の重なりや捻じれが顕著な叢生の状態です。限られたスペースに歯が並びきれず、特に上下の前歯部に著しい不正が見られます。
また、口元の突出感があり、横顔のラインにも影響が出ています。
治療後

- 診断名:叢生、上顎前突
- 治療期間:2年6ヶ月
- 費用(目安):110〜140万円+消費税
裏側矯正により、それぞれの歯が適切な位置に整列しました。上下の歯列アーチが理想の形に広がり、前歯の重なりや噛み合わせが解消されています。
患者さんの表情、笑顔の印象も明るくなり、機能面だけでなく審美面でも満足度の高い治療結果といえます。
治療を担当した矯正歯科医として、ここまでの変化を一緒に実現し、間近で見守れたことは、とても嬉しく大きなやりがいとなりました。
※矯正治療の結果には個人差があります。
まとめ:叢生の治療は矯正歯科医選びが重要

歯並びにずっとコンプレックスを抱えてきたとはいえ、矯正治療を始める決断は簡単ではないかもしれません。費用のこと、治療期間のこと、仕事や日常への影響のこと…考えれば考えるほど不安が募ってしまうものです。
でも、この記事を通じてお伝えしたかったのは、叢生の治療は決して特別なことではなく、あなたの人生をより豊かにする前向きな選択だということです。
もし「いつかは治したい」と思っているなら、理想の笑顔を手に入れるその「いつか」を「今」に変えてほしいと思います。
矯正治療は長期にわたる取り組みです。だからこそ、治療法を選ぶ際は、目先の費用だけでなく「治療中の生活」も忘れずに考えてみて下さい。裏側矯正のように見た目に配慮した方法を選べば、治療期間中も自然に過ごせます。
叢生の治療は、単に歯並びを整えるだけではありません。長年抱えてきたコンプレックスから解放され、本来のあなたらしい笑顔を取り戻すための一歩です。この記事が、あなたの決断を後押しするきっかけになれば幸いです。