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エラ張りに悩む女性必見!整形よりも先に歯列矯正を考えるべき理由

「エラが張って見えるのがコンプレックスで…」
「友達に陰でホームベースと言われていたのを知ってショックだった…」

そんなふうに、自分のフェイスラインに悩んでいる方は少なくありません。中には「整形してエラを削るしかないのかな…」と真剣に考えている人もいるのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください。その“エラ張り”、本当に骨格のせいだけだと思いますか?

実は、エラが張って見える原因にはいくつかのパターンがあり、その中には歯並びや噛み合わせが関係しているケースも少なくないのです。つまり、外科手術のような大きな負担をかけなくても、歯列矯正だけでフェイスラインが自然に整っていくこともあるということ。

私はこれまで、多くの歯列矯正患者さんと接してきましたが、特に女性の患者さんから「矯正してからエラが気にならなくなった」といった声をよくいただきます。

この記事では、「エラ張り=整形一択」と思い込んでいる方にこそ知ってほしい、歯列矯正による見た目の変化や整形との違いについて、分かりやすく解説していきます。

焦って整形を決めてしまう前に、一度この記事を読んでみてください。あなたの“理想のフェイスライン”は、実はもっと自然な方法で手に入るかもしれません。

エラが張って見える3つの原因

エラが張って見える3つの原因

「エラ張り=骨格」と思っていませんか?

実は、エラが目立って見える原因は骨の形だけではありません。顔の筋肉の使い方や、日常のクセ、歯並びなども関係していることが多いのです。

ここでは、エラが張って見える主な3つの原因を解説していきます。

① 骨格性(下顎骨が横に広い)

まずひとつ目は、いわゆる“骨格そのもの”の問題です。特に下顎の骨(下顎骨=かがくこつ)が横に広がっていると、エラのあたりが張って見えやすくなります。

このタイプのエラ張りは、顔の輪郭に明確な“角”があり、正面から見ても横から見てもシャープさに欠ける印象になりがちです。骨格性の場合は、確かに美容整形(エラ削りなど)が選択肢になることもありますが、それが全てではありません。

実際には、次の2つの原因が複合的に絡んでいるケースが非常に多いのです。

② 咬筋の発達(噛み締め・食いしばり)

咬筋(こうきん)とは、ものを噛むときに使う筋肉のこと。この咬筋が過剰に発達すると、フェイスラインが外側に膨らんだような形になり、エラ張りのように見えることがあります。

たとえば、以下のようなクセをお持ちではないでしょうか?

  • 仕事中やスマホ操作中に、無意識に奥歯を噛み締めている
  • 寝ている間に歯ぎしりをしてしまう(就寝中の食いしばり)
  • 緊張したときにグッと奥歯に力が入ってしまう
  • 食事のときに片側ばかりで噛む癖がある
  • ストレスがたまると、無意識に顎に力が入る

こうしたクセがあると、咬筋が日々トレーニングされている状態になります。あるいは無意識に行ってしまうクセでもあるので、自覚がないかもしれませんね。いずれにしろ、筋肉でできた“張り”であっても、外見的には骨の出っ張りと区別がつかないため、悩みが深くなりやすいのです。

③ 噛み合わせの乱れによるフェイスラインの崩れ

3つ目は、歯並びや噛み合わせのズレが、顔全体の筋肉バランスを崩してしまうケースです。

噛み合わせが悪いと、咀嚼(そしゃく)に必要な筋肉の使い方がアンバランスになり、片側ばかりで噛んでしまったり、表情筋の使い方に偏りが出たりします。

結果的に、以下のような症例に悩むことがあります。

  • 顎の筋肉が左右非対称に発達してしまう
  • 頬のラインが歪み、エラが張って見える
  • 顔のたるみやほうれい線も強調される

といった影響が出てきます。

このように、「エラ張り」に見える原因は単純ではなく、骨格・筋肉・噛み合わせの複合的な要素が関係しているのですね。

歯列矯正でエラ張りは改善できるのか?

歯列矯正でエラ張りは改善できるのか?

「エラ張りを治したい…でも整形はちょっと怖い」

そんなお悩みを抱える方にこそ、歯列矯正という選択肢を知ってほしいと思います。

意外かもしれませんが、実際に矯正治療でエラ張りが目立たなくなった患者さんは少なくありません。その理由は、先ほどお伝えしたように、エラが目立つ原因のひとつが“咬筋の使いすぎ”や“噛み合わせのズレ”にあるからです。

咬筋の使いすぎを抑えることで、フェイスラインがスッキリする

噛み合わせが悪いと、無意識に奥歯を食いしばるクセがついたり、常に一部の筋肉に負担をかけてしまいます。その結果、咬筋(エラの筋肉)が発達して、輪郭が外側に張り出したように見えることになるのでしたね。

歯列矯正治療によって噛み合わせが整えば、次のような効果が期待できます。

  • 無駄な食いしばりがなくなる
  • 筋肉の使い方が左右均等になる
  • 咬筋の緊張がやわらぎ、シュッとした輪郭に変化

高額な整形手術を受けなくても、“筋肉由来”のエラ張りは、歯列矯正で改善する可能性が高いのです。

噛み合わせの改善で、左右差や非対称が目立たなくなる

噛み合わせがズレていると、左右で筋肉の使い方に差が出てしまいます。それが長年の蓄積となって、顔のゆがみや輪郭のアンバランスにつながっているケースも決して少なくありません。

矯正によって歯の位置と噛み合わせを正すことで、自然と以下のようになっていきます。

  • 頬やあごの筋肉の左右差が改善
  • 片側だけ張って見えるエラの緩和
  • 全体的にバランスの取れたフェイスラインへ

歯列矯正により「エラが引っ込んだように見える!」という声があるのも納得ですね。

【症例紹介】骨を削らなくてもフェイスラインが変わったケース

実際に当院で行った症例のひとつをご紹介します。

20代女性/ セレーノ矯正歯科医院で裏側矯正治療をした患者さま

  • 初診時:前歯の突出と軽度の下顎後退、強い食いしばりのクセあり
  • 治療内容:全体矯正とMFT(口腔筋機能療法)を併用
  • 治療期間:約2年半
  • 変化:
    • 咬筋の緊張が徐々に緩和し、頬の張りがスッキリ
    • 「エラが目立たなくなった」と周囲に言われるように
    • ご本人の感想:「整形じゃなくて、矯正でここまで変われると思わなかった!」

※写真は患者様の同意を得て掲載しています。

矯正と整形、何が違う?メリット・デメリット比較

矯正と整形、何が違う?メリット・デメリット比較

「エラを小さくしたい」と思ったとき、まず思い浮かぶのが美容整形かもしれません。でも、“見た目だけ”を変えるのか、“根本から”整えるのかで、アプローチは大きく異なります

ここでは、歯列矯正と整形(エラ削りなど)を、わかりやすく比較してみましょう。

比較項目歯列矯正エラ削りなどの整形
対象歯並び・噛み合わせ骨格そのもの(下顎骨)
効果の範囲見た目+噛み合わせなどの機能改善見た目の変化が中心(即効性あり)
ダウンタイムほぼなし(日常生活に支障が出にくい)長期間のダウンタイムが必要(入院・腫れ・痛みなど)
費用相場約80万〜150万円(治療内容により変動)100〜200万円以上(全身麻酔・入院費含む場合も)
リスク少ない(信頼できる矯正医なら安全性が高い)神経麻痺・左右差・後戻りのリスクがある

歯列矯正の魅力は「見た目」+「機能」の両立

矯正は時間がかかる治療ですが、その分、噛み合わせや筋肉のバランスまで含めて整えることができます。

「見た目が変わっただけでなく、食いしばりがなくなって肩こりまで軽くなった」という方も多く、体全体に良い影響が出ることも少なくありません。

整形の即効性とリスク

一方、エラ削りなどの整形は、数時間の手術で見た目の変化が得られる点が魅力ですが、それに伴うダウンタイムやリスクも無視できません

特に、下顎には大きな神経が走っているため、「術後に感覚が戻らない」「表情が左右非対称になった」などのトラブルも報告されています。

「早く変わりたい」という気持ちは自然ですが、一時的な結果か、長く安定した変化を目指すか。どちらがあなたに合っているのかは、よくよく検討してみることをおすすめします。

整形より先に矯正をおすすめする3つの理由

整形より先に矯正をおすすめする3つの理由

25年以上、歯列矯正治療に携わってきて「エラの張り」にお悩みの方へ伝えたいのは、いきなり整形手術を選ぶのは少し待ってください、ということです。

多くの“顔の悩み”は、骨を削らなくても矯正で改善できる場合があるのです。私が矯正歯科医だからポジショントークでいうのではありません。整形は、どうしても人工的な”美”になりがちですが、矯正治療は、あなた本来の自然な美しさを引き出すことができると思うのです。

ここでは、整形より先に歯列矯正を検討してほしい理由を、3つの観点からお伝えさせてください。

原因が「筋肉や噛み合わせ」なら、整形は不要

エラ張りの原因は、大きく分けて「骨格性」と「筋肉性」に分かれます。中でも意外と多いのが、食いしばりや歯ぎしりによって咬筋(エラの筋肉)が発達しすぎているケース

この場合、骨を削らずとも、 噛み合わせを整える、食いしばりの負担を軽減する矯正治療で十分に改善が期待できます。なにも原因が骨ではないのに、骨を削る必要はありませんよね。まずは本当の原因を見極めることが、後悔しない第一歩です。

自然な見た目変化&機能改善が同時に叶う

矯正治療の大きなメリットは、見た目の自然な変化と機能的な改善がセットで手に入ること。

・横顔のラインが整う
・エラの張り感がやわらぐ
・フェイスラインがシャープになる
・自分らしい自然な笑顔になる

といった“自然な美しさ”を引き出せるのが歯列矯正の強みです。

整形のような不自然な変化がなく、裏側矯正治療では周囲にも気づかれにくいため、「最近キレイになった?」と好印象を与えられることもあります。

将来的に「噛み締め・肩こり・頭痛」などの不調も予防できる

エラ張りの原因の一因が、歯並びや噛み合わせにあるのなら、それが習慣になるほど身体的な不調につながる可能性があります。

たとえば、

✔︎ 無意識の食いしばり
✔︎ 顎関節の負担
✔︎ 肩こりや首こり
✔ 頭痛を伴う倦怠感

当院の患者さんの中には「長年の片頭痛がすっきりした気がする」と仰る方がいましたが、歯というのはそれだけ、全身への影響を持つものなのです。

歯列矯正は、歯をキレイに並べるだけでなく、身体全体のバランスを整える医療でもあります。見た目のコンプレックスと将来の健康、両方にアプローチできる点で、整形よりも先に検討すべきだろうと思うのですが、あなたはどう思いますか?

まとめ|エラ張りに悩んだら、まずは「噛み合わせ」の見直しを

エラ張りに悩んだら、まずは「噛み合わせ」の見直しを

エラ張りが気になると、「整形しかないかも…」と考えてしまう方が多いかもしれません。でも、その原因は骨格ではなく、筋肉の使い方や噛み合わせの乱れによるものであることも珍しくないのです。

あなた本来の美しさ、自然な笑顔を引き出し、長期的な健康を支える可能性もある「歯列矯正」という選択肢を、ぜひ思い出してください。

まとめると、歯列矯正は、

・顔の印象をスッキリと整えるだけでなく
・食いしばりや偏った筋肉の負担を減らし
・健康的で自然なフェイスラインをつくる

という、見た目+機能面の両方を改善できる治療法です。

もちろん、整形が適しているケースもありますが、いきなり外科的な方法を選ぶ前に、「本当の原因は何か?」を一度立ち止まって見直してみることが、後悔しない選択につながります。

気になる方は、まずは矯正歯科のカウンセリングで、専門的な視点からチェックしてもらうことをおすすめします。あなたらしい笑顔を、無理なく自然に手に入れるために、一歩ずつ、納得のいく方法を選んでいきましょう。

執筆・編集:竹田 彰

大宮の裏側矯正専門セレーノ矯正歯科の院長、竹田です。25年以上にわたって裏側矯正を専門に治療してきました。歯並びを整えることはもちろんですが、それ以上に、顔全体のバランスを美しく保ちながら、自然な笑顔を引き出すことを信念にしています。

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大宮の裏側矯正専門セレーノ矯正歯科は、口ごぼ、出っ歯、すきっ歯など歯並びでお悩みの方のための目立たない歯列矯正を行っています。歯並びや噛み合わせだけではなく、健康的で美しい笑顔を目指しています。すべての調整はキャリア25年以上の院長が担当しますので、ご安心ください。歯を見せて思い切り笑顔になれる人生を選択しませんか?